春季の絵手紙

絵手紙

侘助

「ねぼ助」はどこの家庭でもよく耳にするが、「侘助」の由来は一説によると、千利休につかえて、この花を大事に丹精こめて育てた庭男の「侘助」にちなんで名づけられたとも言われています。椿の一種で、早春に、先が尖って縁にギザギザのある葉の間に、小さな白や紅色などの花がひっそりと咲く控えめな花です。「ねぼ助」と叫んだら、侘助の花を思い出してくさい。

スノードロップ

春めいてきて、庭の枯れ草が急に目につくようになりました。春を告げるとか、春の使者とも言われる『スノードロップ』が華麗な花を咲かせています。

花言葉は希望。天使は舞い落ちる雪をスノードロップに変え、「もうすぐ春が来るから、諦めてはいけません」と慰めたという言い伝えがあるとのこと。折も折り、コロナ感染で大変な時期ですが、はやく普段通りの春が来るのが待ち遠しい今日この頃ですね。

ギリシャ風車

教職を志したきっかけは、中学一年に見たあの木下恵介監督不朽の名作『二十四の瞳』にある。高峰秀子が演じる大石先生と12名の小一の教え子の物語。縁があってその小豆島(香川県)岬の分教場を2年前旅行で訪ねた。教育の原点をそこに見て、胸が締め付けられる思いがした。

近くには、青い瀬戸内海を見下ろす小高い丘に白い風車が立っていた。無理をしても行ってよかった。

菜の花

春は黄色の花から咲き始めてといいます。万作、菜の花と咲き始めやがて菜の花の鮮やかな黄色が一面に広がります。

「♪なのはなばたけに入り日・・・・」おなじみの童謡「おぼろ月夜」の一節です。菜の花畑の美しさが心の中に広がります。春まであと一歩、二歩それぞれ春を待つ人がいる

高村光太郎

花巻南高在職中、何度となく太田の高村山荘に足を運んだ。光太郎のどんなときにも生(いのち)を見つめる生き方、生を削り、生を肥やすに共感を覚えた。

心はいつでもあたらしく、毎日何かしらを発見する』、これは光太郎が暮らした山荘近くの太田中学校に贈った校訓である。

チューリップ

きょうコロナ「非常事態宣言」発令、生活にはとてつもない制限が加えられている。不要不急の外出自粛、一斉休校、渡航制限から大規模集会の禁止に至るまで。

ささやかな手洗いとマスクでこの見えない敵と応戦。何時になれば普段の日常生活に戻るのか。春先のチューリップのように思い切り咲いてみたい。

あじさい

4年前、鎌倉のあじさい(紫陽花)を見に行ってきました。もちろん、全国に名を馳せている北鎌倉の明月院、通称「あじさい寺」です。

参道の両側に咲く青一色のあじさいは『明月院ブルー』とも呼ばれ、その愛らしさと淡い水色から青みを増していく独特の青は言葉になりません。いまが見頃、まさに鎌倉はあじさい色。 

富良野の風景

毎年、生まれ故郷の北海道ドライブ旅行が何よりの楽しみで、一番の贅沢です。7月上旬〜下旬にかけ4泊5日の予定で帯広を起点に、道東、道央、道南のガーデン・美術館巡りの自由気ままな旅です。

最近はニセコ方面まで足を伸ばしています。車窓から見える雄大な田園風景、黄金色の麦畑、緑の牧場の景色、ガーデン街道等澄んだ空気と風に心が癒やされます。

急須

急須の「須」は「須いる(もちいる)」で、「急な用に応じて用いるもの」が原義だそうです。この急須で最近は、青森県三沢市ごぼうの里産の「青森ごぼう茶」を飲んでいます。水溶性の食物繊維とポリフェノールが豊富で何よりも健康に良いとのこと。クセがなく、香り良くすっきりとした飲みやすく、この急須との相性も抜群でほっこりとしたお茶が楽しめます。

タケノコ

書店でたまたま、「タケノコ医者のつぶやき」という本が目に止まった。はしがきを読むとなんと、技術が下手で未熟な藪医者にも至らぬ医者のこと。

(筍がやがて竹になり藪になることから)タケノコにこんな言い回しがあるとは知らなかったこんなタケノコ医者にくれぐれもご用心、ご用心。

ペリカン万年筆

妻は家の周辺の草花や、身近な生活道具等を題材にした絵手紙を始めて二十年になります。

「絵手紙を描くとき、日常の迷いや悩みを忘れて無心になれる、それが心地よい、そしてハガキにその時々の思いを込めて描いています」とのこと。今回は自分お気に入りのペリカン万年筆です。

ウド

図体はでかいが、中身が伴わず、役に立たない喩えに『ウドの大木』と言うが、然(さ)にあらずウドは春の山菜の代表的格。あのシャキシャキ感と、あくが強く苦さがクセの味覚が素晴らしい。

ウドのてんぷら、ウドのきんぴら、酢味噌あえ、炒め煮・・・・今晩の食卓に、是非一品ウドを添えてはいかがですか

ヒイラギ

 普段あまり気にも留めることこともなかったのに、ある時急に好のスイッチが入ることがある。

葉の縁に鋭いトゲを有する(ヒイラギ)もその一つだ。古くから邪気を払うとして庭木に植えられていた。昨年の秋、小さな花が咲くのを見て、その華麗さに魅了された。

キジ

現在の平均寿命は男81歳、女87.2歳で、 誰もが死ぬ間際まで元気で、寝たきりや介護状態などにならずに人生を送りたいもの、そんな理想的な健康寿命を延ばす、簡単に実現する方法はあるのか?

NHKが人工知能に日本の65歳以上の41万人の生活データを学習させ徹底分析し解析し、導かれた結論はこれだ、「運動よりも食事よりも、何よりも読書が大事」

シエスタ

昭和38年に制定された『老人福祉法』なるものによると、65歳以上を老人とする』とあります。

日本の高齢者人口の増加に対応して、老人の福祉の原理を明らかにした法律ですが、私は自分を老人に分類していない77歳です。

だから、いつも15才の青年の気持ちをいつまでも持続したい。

ビオラ

「花壇女王」とも呼ばれているこの花が、何故か最近世間ではウイルス感染防止の救い手『ビオラマスク 』で有名になった気がする。

年間を通してよく見かける花で、芯の強さに由来しているのか、花の形がマスク似なのかその由来についてはよく判らない。ビオラにとってはえらい迷惑千万の話である

ヒヨドリ

七十代の半ばも過ぎた、我が身の老いを告げるメッセージー

○ 人の名前をどうしても思い出せないとき

○ 骨や関節に痛みを感じるとき

○ 誤って一円玉を財布から取り落としたとき

○ 片足で立てず、ズボンをはくのに難渋したときとき

○ 美しい女性と街ですれ違っても振り返らなくなったとき

せめて美しい女性とすれ違った折りには、それがどこであっても、振り返ることだけは実行しょう。『ジイジー』と呼べるのは孫だけの専売特許だ。

紅茶の缶

紅茶の缶は、どのメーカーも拘りがあって美しい。
友達から頂いた紅茶、チャールズ皇太子のブランドで「ハイグローブ」です。オーガニック商品で、紅茶はなくても、缶は捨てられない一品です。

尻屋崎灯台

日本最大級の明るさを誇り、本州最北端の白亜の灯台と、極寒を耐えるたくましい寒立馬(かんだちめ)を見たく、何度か自宅から一日がかりで下北半島に出掛けた。


灯台の周りは牧草地が広がり、寒立馬が放牧されていてのどかな光景が広がっていた。海を照らして150年、一筋ひかり続ける勇姿は凜としたたたずまいを感じさせる。

ジャズ

日本人でただ一人、ジャズ界最高の栄誉とされる「ジャズマスター賞」を受賞した世界的なジャズピアニスト、秋吉敏子(90才)がアンバーホールの舞台に立ったのは18年前。当時ジャズのイロハも分からないで、恥ずかしくもなくよく聴きに出掛けたと思う。

そのおかげでジャズの魅力にハマった。最近はセロニアス・モンクのファンと自称している。

十筒条

さすが、「岩手日報花時計」からの抜粋だけあって、一カ条々、どれも含蓄のある文言です。

我ながら身に覚えのある事ばかりで恐縮至極です。

アマビエ

疫病が流行ったら、『アマビエ』の絵を人々に見せなさいという伝説がネットで話題になっている。

ワクチンも治療薬もまだまだの状況で外出自粛、三密回避だけでこの目に見えない強敵に立ち向かうのもそろそろ限界だ。我々がいま出来るのはアマビエ様の威力を借りるのみなのか。ただただ、一日も早く新型コロナ感染が終息し、普段の日常の生活に戻ることが何よりの願いだ。

雛祭り

3月3日は女の子の桃の節句、5月5日の男の子の端午の節句。最近はおひな様を飾らない家庭も少なくない。

ひな祭りはやめてしまえという声までも聞く。時代の変化とともに文化や伝統が少しずつ忘れ去られるのは寂しい。子供の幸福と人格を重んじ、伝統文化を大切に思う気持ちだけはいつまでも忘れたくない。

桃の花

今日3月3日はひな祭り、「桃の節句」とも呼ばれます。桃には、百歳(ももとせ)まで生きられるように、という語呂合わせや、桃自体に邪気を払う力があるとされ、ひな祭りに桃の花が取り入れられるようになったと言われています。可憐で可愛らしい桃の花で、ひな祭りをお祝いするのも良いですね。

メジロ

「スズメ」より小さく目の周りの輪と黄緑色の美しい羽が特徴で、春を告げる鳥として愛されている。樹上で押し合い、へし合って樹に止まることが「目白押し」の語源になったとか。

7月23日の東京五輪開会式(オリンピックスタジアム)が,大勢の国内外の観衆で目白押しになってほしいのだが、待ちに待った「夢の祭典」がコロナ禍で「夢物語」にだけはなってほしくないと思う。

マーガレット

この花の名前の由来は、真珠を意味するギリシャ語が語源だそうです。可憐で真っ白な花びらが輝く真珠のイメージにぴったりです。

花言葉は恋占いです。花びらを一枚一枚ちぎりながら「好き」「きらい」と恋占いをすると、花びらの総枚数が奇数なので、「好き」から始めたら必ず「好き」で終わるようになっているのです。知っておくと良いことがあるかも。

フキノトウ

ふきのとうや菜の花は昔から、春の訪れとともに食されてきた。料理の格言に「春の皿には、苦味を盛れ」という。ふきのとうも菜の花も苦さを、そしてそのなかの甘さを楽しみたい。山菜は冬の寒さで眠っていた身体を目覚めさせるのに有効で、若返りのビタミンとも呼ばれる。老化防止に有効なビタミンE,Kが豊富に含まれているとのこと。

桜の花

別れと出会い、新生活のスタートの季節を彩り、日本人にこよなく愛される桜。全国に先駆け3月11日に広島で開花がスタートした桜前線がゆっくりと北上中です。

2月1日以降の最高気温の積算が600°を超えると開花する「開花600°の法則」があるとのこと。今日3月27日は、3(サ)×9(ク)=27で 桜記念日です。28日頃には仙台、4月中旬には弘前そして下旬には北海道に上陸する予想です。

ガーベラ

朝日新聞の記事でお笑いの舞台を鑑賞したガン患者の免疫力向上が1.3倍に達したとの記事があった。発表によると、漫才や落語による「笑い」によって、がん患者の免疫力(NK細胞)が向上したことや、心身のストレスの状態も改善したことが確認されたということです。

笑顔がもたらす効果は想像以上。笑顔は幸せを引き寄せる一番の原動力。英昭

キャベツ

ベストセラー「100歳の精神科医が見つけた こころの匙加減」の著者で、百歳の現役医師・高橋幸枝先生が、悩まず、元気に生きる、健康の秘訣は、毎日の階段の上り下りに、80代からはじめた毎晩1合の晩酌。頭の健康には「数独」、難問もなんなくクリアできます。

人はちょっとした心の持ちようで、人生の在り方が左右されるものだと痛感したしだいです。

土筆のインク

万年筆での手書き時間は心地よく楽しいものです。字や絵が下手であってもワープロで印字した字とは違って字に個性が出て味わい深いものがあります。毎日、一日千字を目標に朝日新聞「天声人語」をお気に入りの万年筆で書き写しています。妻は娘から貰った土筆(つくし)をイメージした赤茶色のインクを試したく、新しいスポイト万年筆を早速注文しました。

シメ

3月頃から庭先でスズメ、四十雀とひまわりの種を啄んでいます。銀色のくちばしが短めで太く、ずんぐりとした体で精悍で隈取りの面構え、このくちばしで堅い実をバリバリと噛み砕く事が出来る。その力30㎏もあると言われている。

「シメ」はギリシャ語の穀物を粉砕するものいう言葉に由来す。ユーラシア大陸から越冬の為に飛来し、肥満型で小鳥の感じがしない冬鳥です。エサ台では他の鳥を追いはらって独占します。

ホヤ・カルノーサー

観葉植物で、桜に似た花が咲くことから、サクラランと呼ばれている。数年前ホームセンターで二百円足らずで小さめのを、数種類買った。可愛いらしい小さな緑を楽しむのも束の間、徐々に窮屈そうになり、一回り大きな鉢に土を足して植え替えた。

そうしたら、みるみる伸び脇から新芽も出だし今や1メートルを超えるものもある。「あーあ、小さいままでいて欲しかったのに・・・」と妻のぼやき。

ヒュウガミズキ

我が家の裏庭に誰からも注目されずひっそりと咲く「ヒュウガミズキ」。4月頃葉に先立って大きさ1cmほどの淡い黄色い花を下垂して咲きます。

名前の由来にはトサミズキなど地名を冠した○○ミズキのものがたくさん有りますが、いずれも必ずしも原生地とは限りません。環境の厳しい場所にも自生し、乾燥や寒さに強いため東北でも多く植栽されている。

バイモ

茶花は野にあるように」千利休が茶道の教えとして残した言葉です。自然の美しさとその生命の尊さをわずか一輪の花においてそれを表現するところに茶花としての本当の意味があるとのこと。

現代風に解釈すると「厚化粧より飾らないスッピンが一番」ということか、あるいは「剛毅木訥(ごうきぼくとつ)は、仁にちかし」。ということか、近くて遠い利休の教え。

ヒメオドリコソウ

停年を契機に「モーニングルーティン」実行して十数年になる。朝4時の起床から始まり、ウオーキング、ラジオ体操、新聞の書き写し、朝風呂、ルーティン最後の〆は9錠のサプリとコーヒー。

特に、いつまでもボケないで、若々しく健康を維持したいと思い、その種のサプリメントを摂っています。最近その効果に疑問を持つようになり止めようかと思ったが「摂ってこの程度だから摂なければもっとボケが進むよ」と妻から言われ、合点した。

カワラヒナ

エッセイストでタレントの阿川佐和子は大きなことでなくともいい、『人は日常のごくささやかな行いによって種をまき、花を咲かせる事が出来る、そんな喜びの種は自分の手のなかにあるのだ』と。

先日、そんな言葉に背中を押され、日本の最北端に位置する最勝院五重塔の仁王像(弘前市)の大規模な修復の為め、生まれて初めてクラウドファンディングの趣旨に共感し、微力ながら協力の種をまいた。

エンレイソウ

17年前、同僚3人で日本海に沈む黄金色の夕陽を見たく、青森・秋田県境の「不老ふ死温泉」に出掛けた。評判の露天風呂は本館から海辺に向かって直ぐのところにあり、海岸と一体化した赤褐色の混浴露天風呂だった。

既に入浴していた年配女性陣に囲まれて、男性陣は遠慮がちで身を縮めて入浴していた。残念ながら自分は湯に浸らないでショボショボと部屋に戻ったのを懐かしく思いだした。

山吹の花

山吹の花を一躍有名にしたのは、志ん生の落語「道灌」かもしれない。

若き日の太田道灌が村雨(むらさめ)にあい、蓑(みの)を借りるべくある小屋に入ったところ、若い女が何も言わず山吹の花一枝を差し出したので、道灌は怒って帰宅した。

後に山吹には『七重八重花は咲けども山吹の実の(蓑)ひとつだになきぞかなしき』の意が託されていたのだと、家来から教えられ「歌道」の無学を恥じたという有名な話。道灌公はその後勉学に励み日本一の歌人になったという逸話のある花。

コロポックル

道産子の私がコロポックルを知ったのは、高校の文芸誌で「コロポックル伝説」を目にした時が最初です。アイヌ語で蕗(ふき)の葉の下の人、地下に住む小人の意味。いたずらもするが、人間に幸せをもたらしてくれる神様として伝えられていることを後で知った。

コロポックルは、アイヌよりも前から蝦夷(北海道)に住んでいた先住民族との説もあり、村の人々はその小人を「コロポックル」と呼び、幸せを運ぶ神様として祀っている。北海道旅行のお土産には幸せを運んでくれるこの森の妖精がお薦めです。

ハナイカダ

「ハナイカダ(花筏)」の花を知っていますか。葉の中央に花を咲かせ、実を付けるおもしろい植物である。葉を筏(いかだ)に見立て、その上に乗る花や実を筏の上に乗る人に見立てたものである。筏に人が乗った姿に見立てたネーミングの花。

 別名「ヨメノナミダ」とも言う。「嫁ぎ先でつらい思いをした嫁が、人知れず流した涙が葉に落ちたように見えることから。見れば見るほどネーミングの妙に感心すると同時に、物は人の見方によって変わることも面白い。みんなちがって、みんないい。

クマガイソウ

クマガイソウとは、源氏方の武将熊谷直実(くまがいなおざね)が、流れ矢を防ぐために背負って戦った布の袋(ほろ)に、形が似ていることからこの名が付けられたとか。

フェスブック(FB)に、「妻の絵手紙」と私の稚拙な文とのコラボを組んで、2年が過ぎ投稿数も120回を超しました。FBの一番のメリットは、人と人との繋がりです。友情や絆を今後もさらに深めていきたいものです。

シラネアオイ

妻の友人に階上岳の「シラネアオイの群生地が見頃だよ」と勧められ始めて見に行ったのは今から5年前。もともとシラネアオイは日光の白根山で初めて発見された花。本家の白根山では減少傾向にあるという。

階上岳(標高740メートル)にシラネアオイの群落が出現したのが十数年前のこと。最初はほんの数株だったのが、無駄な木を伐採したら、あれよあれよという間に株が増え、今や見事な群落になった。階上岳登山でのシラネアオイとの出会いは感激ものです。

カリンの花

盛岡の菜園に「花梨」という中華料理店がある。どんな理由でこの名前を付けたか以前から知りたかった。もともと花梨(カリン)は春の季節に咲くピンクが美しい花です。

「金は貸すが借りん(カリン)」という語呂合わせで店名に用いられたという逸話。最近は、華麗さと愛らしさから、子供の名前にもなっている。

金子みすゞとタンポポ

道端のタンポポをみると、26歳で夭逝した童謡詩人金子みすゞの詩「星とタンポポ」を思い出す。今ほど知名度がなかった頃、酒井大岳禅師は、全国で年百回以上の講演会で金子みすゞの詩を披露し、世に紹介したことで有名。

久慈商でも禅師の講演があった。演題は「金子みすゞの世界」。心に響く話で、生徒は誰一人として無駄話もなく真剣に聴きいった。講演後、禅師から生徒の真剣に聞く態度と、葛巻の森の蕎麦は天下一品だと褒められた思い出が印象に残っている。

芝原人形

娘二人は遠くに嫁ぎ、今は老夫婦だけの生活。今年も娘を偲んで玄関先に、毎年『Tow Shot』の芝原人形を飾り、楽しんでいます。

この土人形は発祥地千葉県長南町で、子どもたちが、3月4日にゴザ、むしろ、簡単なご馳走を持って近くの里山に登り、そこに人形等を飾り「おひなさま、来年もござれー」と唄う伝統が今も続いているとのこと。そんな素朴でおおらかな人形にほっこりします。

二十日カブ

オミクロン株が世界中で猛威を振う中、北京冬季五輪が幕を閉じた。大会中、一番印象に残っているのはフィギュアスケートのエキシビションで羽生結弦が舞った「春よ、来い」(ユーミンの名曲)は会場やテレビで観戦した世界中のファンを魅了した。

特に、春を待ちこがれている日本人にとって、春には希望があり、新しい明日がある。彼の演技はそんな満足感を、心の底から伝える金メダル以上の圧巻の演技だったように感じた。

待雪草

庭の霜柱の間から顔を覗かせる可憐な白い花、『スノードロップ』

天使は一面の雪を嘆き、舞い落ちる雪をスノードロップに変え、「もうすぐ春が来るから、諦めてはいけません」と慰めたという言い伝えがある。

折も折り、見通しのつかないオミクロン株とロシアによるウクライナ侵攻の暴挙に、世界は震撼しています。願わくは蔓延するコロナ株とウクライナに降り注ぐ砲弾を、天使の力でスノードロップに変えくれることを祈るばかり。

チューリップ

赤いチューリップの花言葉は『愛の告白』。

赤い花は愛を象徴する花言葉がつけられることが多いのですが、日光(彼)に当たって艶やかに輝く赤いチューリップ(彼女)は、まさに『君が好きだよ!』と愛を伝えているかのように見えます。

愛をうまく伝えられない方や告白をためらっている方は、赤いチューリップをプレゼントすれば、ただそれだけで好きな人との距離がグッと近づくかもしれません。ただし自己責任でお願い。

四月馬鹿

4月1日は私たち夫婦の49回目の結婚記念日。この日、Yahoo!トップ記事は「世界でオミクロン株より数倍の感染力と死亡率の高い新種の変異株π(パイ)が発生したと報じた。

そんな折、ノーベル賞受賞の大村智博士が世界に先駆けてコロナウイルスの画期的な特効薬イベルメクチンβを発見し、ここ1年でコロナ感染が全世界で終息する。」と、― 発信日2022.4.1 ―

今日だけが、1年で罪のない嘘をついても許される日。日本では「四月馬鹿」とも呼ばれる。

いちご白書

苺の王座争いが繰り広げられている。これまで「苺」の横綱は栃木の「とちおとめ」であったがが、「あかい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字をとって命名された福岡の「あまおう」に近年トップの座を奪われている。

そこで、栃木でも「あまおう」に対抗できる高級イチゴを、という声に応えて開発されたのが「スカイベリー」である。酸味と甘さのバランスがよくまろやかな最高な味わい。最近のイチゴの値段では、あまおうが1粒200円なのに対して、スカイベリーは300円と大きくリードするに至っている。

ホトケノザと昭和天皇

ホトケノザ(仏の座)は春の代表的な花で道端や庭に生えています。雑草として扱われていて、昭和天皇の逸話が有名です。

天皇が留守中に草を刈った侍従に尋ねた。『なぜ草を刈ったのかね?』侍従は、ほめられると思って「雑草が生い茂って参りましたので、お刈りしました。」と答えた。

すると天皇は、『雑草という名の草はない。どんな植物でもみな名前があって、それぞれの好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決め付けてしまうのはいけない。』と諭されたとか。

カタクリ

平庭高原の頂上から山根方面に向かう裏街道の途中に『春の妖精』と呼ばれるピンク色のかわいいカタクリの群生が小高い丘に広がって咲いている。冬の間は落ち葉の下で寒さにじっと耐え、早春に芽を出して葉を出し、花を咲かせる。

種子から花が咲くまでに、なんと8年もかかるとか、そんなカタクリの花が我が庭の片隅にひっそりと花を咲かせた。ご苦労さんと思わず声をかけたくなる。

山根一本桜

久慈にも小岩井農場の一本桜に見劣りしない桜がある。

山奥の牧草地にひっそりと雄大に立つ一本桜である。通称「山根一本桜」推定樹齢約120年。開花情報が困難とクマ出没の恐れのためなのか、容易に満開の桜に対面することが難しい。

そんな折、久慈市民センター主催の「一本桜トレッキング」があり早速応募したが、定員オーバーのため落選。憧れの桜との対面も実現出来ずにいる。来年こそは念願の一本桜を観たいものだ。

台湾パイナップル

昨年、中国から突如禁輸され、行き場を失った台湾産パイナップル。そんな状況を支援しようと、日本企業が大量購入したことで、思いがけなく、私達の食卓にも並ぶ機会が増えてきた。

日本ではフィリピン産が主流で、なじみは薄く値段も少し高いが、筋が少なく芯まで甘く美味しかった。パイナップルを食べながら、娘のいる台湾が中国の政治圧力で香港の二の舞にならないかとふと不安に駆られた。

忘れな草

春から夏にかけて、涼しげなブルーの小花を咲かせる。私にとっては『忘れ名草』の花の名前より、「♪別れても別れても 心の奥に・・・忘れな草を あなたに」の唄の方が懐かしい。

大学時代に流行った唄で菅原洋一、倍賞千恵子などのカバーで昭和時代の不朽の名曲でした。別名「私を忘れないで」のロマンチックなこの名前から、多くの詩や小説の題材になっています。

ターシャの庭

ターシャをご存知ですか?2008年92歳で他界しても今なお愛される世界的なガーデナーで、人形・絵本作家としても知られる。50歳半ばから、広大な庭で自給自足に近い暮らしを始め、4人の子ども達を育てる。スローライフの生き方や、『思うとおりに歩めばいいのよ』の書物が日本でも注目を浴びた。

先日、久し振りにNHK教育TVで「ターシャの森」の放映があり、地上の楽園とよばれるターシャの広大な庭は現在、ひ孫姉妹に受け継がれすくすくと育っているとのことで安堵した。

ぺんぺん草

生命力が旺盛で、空き地や道端、畑など至る所で咲いています。

三味線のバチに葉が似ていることからぺんぺん草と呼ばれる。「あいつが通った後は、ぺんぺん草も生えない」など、何も残らない状態をいう。

最近ではロシア軍によるウクライナへのミサイル攻撃や凄惨(せいさん)な殺害が続いている。病院、学校、住宅そして子供達にも被害を与えている。655万人以上が国外に避難した。まさにウクライナはぺんぺん草化した状態で、終わりの見えない展開が気になる。

八戸えんぶり

コロナ禍で中止なっていた「八戸えんぶり」が、3年ぶりに復活する。一番の圧巻は中心街に集結した30数組のえんぶり組による豊年祈願を込めた一斉の舞が見どころと聞いた。

でも、一番は八戸の孫の一人舞だ。保育園で作成した馬の頭をかたどった華やかな烏帽子を被り、頭を大きく振り、首を傾け傾けして棒の先に付けた鈴を鳴らしながらの演技だ。久慈に帰省した幼き日、一生懸命に披露する姿に心を奪われた。そんな孫も来年は高校生。その成長がうれしいような、寂しいような・・・。

雛祭とサトウハチロー

今日、3月3日はひな祭り。「♪あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花♪」のフレーズから始まる、このメロディを耳にすると、すぐに「ひな祭り」気分になります。

作詞はなんと童謡作家・詩人として数々の名作を残したあのサトウハチロウー氏。終戦後に大ヒットした「リンゴの唄」「ちいさい秋みつけた」等で日本中に名を馳せた。本県とも縁が深く、ゆかりの北上市展勝地に「サトウハチロー記念館」を開設。館長は次男の四郎さん。

春よ来い

毎日の散歩、風景が冬から春に変わってきました。いつの間にか庭先に黄色い福寿草の花が咲いた。いつの間にか頬を撫でる風が優しくなってきました。

そんな折、松任谷由実の名曲「春よ、来い」を辻井伸行さんのピアノ演奏で聴いた。格好もつけず、打算も、技巧に走ることのなくシンプルな音色は優しい春を感じさせ感銘を覚えた。素晴らしい演奏でしたので是非、この演奏で春を感じて下さい。

WBCと大谷翔平

 2009年WBCでダルビッシュが胴上げ投手となった頃、大谷はまだ中学生。2017年大会は怪我で出場を辞退。新型コロナウイルスで延期もあり、6年振りにWBC日本代表に選ばれた。『楽しみながら頑張りたい』と。プロ入りの時に意志を貫いた二刀流。

大リーグへの挑戦も、WBCの出場を快諾したことも、自身を動かす原点はそこにある。過去の常識にとらわれず、可能性を信じて後押しした栗山監督ともにWBC優勝を合言葉に。

MVP&大谷翔平

日本代表はアメリカを下し、14年ぶり3度目の優勝。世界一奪還を果たし、応援する多くの人に感動を与えた。

解説を務めるメジャーのレジェントからユーモアに溢れた問いを投げかけられた。『ショウヘイちょっと真面目な質問をさせてくれ。いったい、お前はどこの惑星で生まれたの?』。

大谷は真面目にこう切り返した。『日本の片田舎』と言って笑わせ、『チームも少ない所でやってきた。頑張れば、こういうところで出来るんだって示せたのは本当に良かった』と。故郷を思い浮かべながら、誇りを滲ませた一言が胸にジーンときた。大谷最高。

日本一短い手紙

日本一短い手紙コンクール。子から母へ、母から子へとそれぞれ短い手紙を書くというテーマー。生まれつき両足が不自由で、背骨の外にこぶが突き出る(二分脊椎)で生まれた息子さんに、母は『ごめんね』が口癖だった。

14歳のときの息子さんの手紙「『お母さんがこんなふうに生んでごめんね』というのは、やめてね」。母からの返信には『障害があっても、それを受け止め前向きに素直に育ってくれて、母は救われます』と。ほんの数十文字だが、そこに大切な家族への思いがにじむ。「ごめんねはやめて」の一筆が母を救った。

タイパ社会

『タイパ』という言葉をつい最近まで知らなかった。タイムパフォーマンス」の略語で「コスパ」の時間版。なるべく時間を掛けずに、なるべく多くの見返りを得たいという発想。「もっと速く、もっと多く、もっと効率よく」と。

だが、ちょっと待てよ「そんなに急いで何処へ行く」と言いたい。 幸齢者(80歳以上)はそんなことは気にせず、できないことを嘆くより、できることを楽しめる暮らしが一番だと思っている。ときにはタイパやコスパに逆行する歳相応の人生もあってもいいかと思う。

トースター

15年余り使いこなしたトースターが故障した。昼食がパン党にとっては一大事。ネットでベストのトースターを探して、アラジンのトースターに落ち着き、外パリ、内モッチリに大満足。

ところで、有名なミュージシャンのYOSHIKIに小学時代の奇抜な話がある。給食の食パンを美味しく食べるために自分専用のトースターを持参したが、先生から『他の生徒も真似をするからダメ』と指導を受けた。そこで友達用も持参して持っていった。おかげで教室では二台のトースターが稼働することになったという逸話を本で読んだ。超大物は幼少時からたいしたもんだ。

シクラメンと80歳の壁

「80歳の壁は厚く高いが、その壁をラクして超える正解を教えます」のキャッチフレーズの「80歳の壁」(和田秀樹著)を読んだ。

食べたいものは食べていい。好きなタバコは吸ってもいい。健康診断は受けない方がいい。がんは切らない方がいい。運転免許証は返納しなくていい。認知症になっても医者に行かないほうがいい。血圧・血糖値は下げなくともいい。「80歳を超えたら好きな事をやって、我慢せず」と謳っているけれどもウケ狙いのそんな上手い話に正解は少なし。身の丈にあった歩幅で歩くことが一番と思う。

二輪草とトリカブト

多くは1本の茎から特徴的に花が2輪ずつ寄り添って咲く姿から「二輪草」の和名の由来となっている。食用植物でもある。

食べ方はさっと茹でて、おひたし、酢みそやゴマの和え物、汁の実として食べると美味しいとか。

有毒植物のトリカブトの葉はこの二輪草にとても良く似ていて間違いやすい。誤って若葉を摘んで食用にすると神経が麻痺し苦しみ、めぐさい表情になることから、不美人な女性をブスといい、漢字では「附子」と書き実はトリカブトの塊根のことで、ブスの語源。

十勝の山と坂本直行

今年も北海道旅行を計画し、既にホテル、フェリーの予約を完了した。今回の旅行の目的は、十勝平野の牧場と開拓地での30年にわたる苦難な生活ののち、山岳画家として日高の山々や北の大地に向き合った「坂本直行」の絵画に会いに行くこと。

彼は北大山岳部OBで坂本龍馬家系の末裔。代表作『原野から見た山』は85年前の刊行だが、実にすっきりと洗練されたエッセイで、スケッチ・絵画が添えられており、現代人が失いつつある大切なものをこの本から教えられた。

藤の花

春の訪れと同時に一斉にその美しい花を咲かせる藤の花。近くで藤の花の名所と言えば、一戸町小鳥谷小学校東隣にある国の天然記念物に指定されている「藤島のフジ」をネットで最近知った。

この地は九戸一揆(1591年)の際、豊臣軍の先鋒の蒲生氏が姉帯城を攻撃するために陣を張った場所。当時は周囲三方に堀がめぐらされ、フジがあたかも島のように見えたことから、「藤島」と呼ばれるようになったと。新装九戸城跡とともに一度は足を運びたい。

山神像

江戸期の素朴な民間仏「山神像」(八幡平市兄川山神社)が素晴らしかった。江戸の金色の端正な御本尊とは違い小さなお堂や祠、民家の神棚にその土地の大工や職人らの手で刻まれたほっこりするような彫刻が北東北に多くあり、素朴ゆえこれまで顧みられなかった。

が、近年注目されているこの仏像もその一つ。厳しい風土に生きる人々の切なる思いがそのまま両手に託された。そんなユニークな像が強く印象に残った。(岩手県立美術館企画展)

敦盛草と熊谷草

一の谷で敗れた平家の一群が逃げていく。逃がすまいと源氏の熊谷直実が相手の兜を取ると、なんと我が子と同じ歳ほどのあどけない若武者。泣き泣き首を取る、この若武者が平敦盛17歳だった。

その後、直実は敦盛の霊を弔うため出家する。この物語にちなんで名前をつけたのがクマガイソウとアツモリソウで、どちらも袋状に膨らんだ背中に背負った母衣(ほろ)に見立てたのである。「敦盛の最期」は歌舞伎や能で演じられ広く知られている。

昭和100年に思うこと

来年は昭和に換算すると昭和百年になるという。果たして日本はどんな国になるのか。昭和41年大学を卒業、当時は高度経済成長期で「技術立国」が国の合言葉だった。GDPが世界第2位で、昭和45年大阪万博時は景気がピークだった。昭和48年のオイルショックを経てかって世界を席巻した半導体や電気産業がアジア勢の台頭で存在感を失しなった。

気がつけば、現在一人当たりのGDPは世界34位と、国の将来を見通せない政治家のツケは重く、はがゆく感じる。

佐々木麟太郎

連日暗いニュースが続く中、高校野球ファンとして明るいニュースが新聞を賑わせた。花巻東の佐々木麟太郎が米カリフォルニア州にあるスタンフォード大に進学のスタートを切った。

同大学は米大学野球の強豪であり、学業では24年世界大学ランキング2位の超名門(東大29位)。花巻東の先輩である菊池、大谷からも助言を受け進学先を決定した。留学公表時の「野球だけでなく勉強も両立して幅を広げられる人間になりたい」という意志を固めている。岩手花巻からまた一人メジャーへの歩みに挑戦する。

絵文字と句読点

つい最近、「おじさん、おばさん構文」を知った。中年世代がSNSで書くメッセージが若者にとってやたらと長く、痛々しく感じる文体を指すらしい。それに反して、若者は絵文字、顔文字を多用した親しみをこめた表現だとしても、世代によって受ける印象は異なる。私にとっては絵文字や顔文字の多さにはうんざりして理解に苦しむ。

SNSでZ世代が文末に句読点を付けると、権威的で冷たいイメージを与えるから文末は「。」の代わりに「―」を用いるべきと揶揄したら、「。」で必ず終わる日本語の良さが分からないのかと返したい。

坂本直行

 北海道の大地に生き、日高の山々を愛し描き続けた画家。

作者は北海道では知らない人はいない「坂本直行」。北大山岳部の創部者であり、坂本龍馬の末裔。

十勝の原野を取得し開墾。30年にわたる困難な生活ののち、山岳画家として日高の山々や北の大地に向き合うことに。 そんな彼の絵に会いたく今年の夏も中札内「六花の森」を訪ねたい。

マンションに思う

東京都23区内の新築マンションの平均価格が1億1483万円に達した。過去最高額だという。その値段に驚いたと同時に、それが売れ続けているという事実にこれまた驚いた。

そんな折、我が庭の片隅に、1LDKのロッジ型ハウスを新築した。4月からの入居者を募集中です。購入費、管理費、駐車場代、は無料。市内から離れて閑静な場所です。1分以内で小、中学校に通学可。ただし入居者は四十雀か山雀に限る

孫とスイセン

日報川柳欄に『いい日ですスイセン咲いて孫がいて』が載っていた。孫の成長は本当に早いもので、可愛いものです。

そんな折、拉致された我が子の帰りを待ち続け4年前に亡くなった横田滋さんがふと頭をよぎった。どんなにか娘や孫に会いたかったのか、また娘や孫について語るとき、めったに見せない満面の笑みになったが、その笑顔にふっと寂しい影が差していた。世の中には娘や孫に会いたくても一生会えない人生に胸が詰まる思いがした。

高校再編成に思う

北海道の高校を出て盛岡の大学を卒業し、縁があって岩手に就職した年寄り5人の恒例「伊達高OB会」が、今年も開かれる。親睦を深めながら故郷や母校の話題に話が尽きない。

その歴史ある懐かしい母校も2021年に再編統合されて、卒業した学校名が無くなり新たに『伊達開来高校』となった。

そのショックと寂しさは計り知れない。生徒ファーストといいながら、実際は大人の論理を振りかざしているような気がしてならない。

水原一平の違法賭博問題

水原一平が司法当局に出頭したその日に、大谷は4号ソロをかっ飛ばした。そんな折、大谷に懐疑的な主張をしていた一部マスコミ、コメンテーター、SNS生配信のH氏など、米国司法当局が捜査を開始してその結果を待つ事なく、ほとんど興味本位と憶測で大谷選手を誹謗中傷してきた。

捜査当局が「大谷選手は被害者」との見解を示した途端に手のひら返し、恥ずかしくないのだろうか。事実と根拠があってこそ報道が成り立つわけで、その逆は成り立たないと思うのだが。

妖怪ガタゴンと河童の世界

今から、32年前久慈市の隣村山形村で五指のうち四本が前向き、一本だけが後ろ向きという見慣れない形の足跡が畑に残されていた。地元役場が日本モンキーセンターに検証をお願いしたが、結局正体は現在も分からずじまい。その足跡の主を「ガタゴン」と命名し、村おこしの起点になった。

遠野では河童を釣ったら千万円の賞金も付けた。妖怪がいないと証明された世界と、どこかに妖怪はいるかもしれないと思っている世界。貴方はどっちの世界に足を入れたいと思いますか?

北海道ドライブ

『もう歳だから北海道ドライブ旅行は今回が最後』と言いながら、今年もこの時期になると、ついつい生まれ故郷の旅に憧れる。2か月前から宿泊先とフェリーの予約。

今年は、礼文島にも足を伸ばしたいと思ったが、なんせ80歳を過ぎると長距離の運転が大変なので、あまり無理をしないと決め、洞爺湖とニセコ方面に決めた。最終日は生まれ故郷の幼なじみとの再会。お土産はふるさと洞爺湖の『わかさいも』と決めている。

(富良野オリカからの眺望)

教育長の駄洒落

大学の同期で、県庁に勤め最後は教育長まで昇進し、今はなきG君は部下をよくダジャレ(教訓)で、叱咤激励した。

その一つが『犬の卒倒』つまりワン(犬)パターンと倒れること。ありきたりで創意工夫がないことを正した。

また、「菜葉の肥やし」菜っ葉は肥やしをかけて育ちます。つまり、掛け声(声=肥)ばっかりでやる気のないことを言う。どこかの首相のように「かけ声だけ」で、実際の行動が伴わないこと。これこそ「菜葉の肥やし」だ。

つもり違い

普段思い込んでいた「つもりに」を指摘され、ハッとします。

長野県の元善光寺ご住職が作られたと言われる名言です。

  • 高いつもりが 低いのは教養
  • 低いつもりが 高いのは気位
  • 深いつもりで 浅いのは知恵
  • 浅いつもりで 深いのは欲の皮
  • 厚いつもりで 薄いのは人情
  • 薄いつもりで 厚いのは面の皮
  • 強いつもりで 弱いのは根性
  • 弱いつもりで 強いのは自我
  • 多いつもりで 少ないのは分別
  • 少ないつもりで 多いのは無駄

左利きの利点

ヒトはおよそ9割が右利き、1割が左利き。缶切り、ハサミ、カメラ、自動改札……、と多くの物が右利きを想定して開発されている。その反面、左利きは頭がいいようです。アインシュタイン、ダーウィン、 また、モーツァルト、ダ・ヴィンチ、ピカソなど有名な芸術家にも左利きは多かったようで。「東大生の約20%が左利き」という話も耳にしました。左利きの割合が全体のおよそ10%程度であることを考えると、偶然の一致ではないようです。蛇足ですが、妻は左利きですが例外もあるようです。

18歳と81歳の違い

  • 歯を磨くのが18歳、歯を洗うのが81歳
  • 孤独を好むのが18歳、毎日、孤独なのが81歳
  • 聞く気がないのが18歳、聞こえないのが81歳
  • 金も時間もない18歳、金も時間も使えないのが81歳
  • 愛しているかを確かめる18歳、生きているかを確かめる81歳
  • 言い訳するのが18歳、言ったことが記憶に無いのが81歳
  • 自分探しをするのが18歳、皆が探すのが81歳
  • ベッドに寝るのが18歳、ベッドに寝たきりなのが81歳

81歳のジレンマ

Facebookに投稿を始めて5年目に突入、投稿も300号の大台に達した。家内は、もう81歳も超えたのだから運転免許の返納と同じく投稿も止めたらと口酸っぱく言う。

人は81歳という節目に何かを止めると健康寿命を縮め、ボケが進行するとも言う。社会的な繋がりこそが長生きの秘訣。

81歳の節目に止めるという選択肢のほかに、やり続けるという選択もあっていいのだと思うのだがーーー。

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